こらーるたいとうでは、精神障害当事者からの当事者のための本というスタンスで、1998年8月1日設立当初から、出版活動をしてきました。2版を重ねた『ピアサポートーあったかい きもち いっぱいー』精神科病院がなくなったイタリアのトリエステから精神障害当事者の仲間2名に来日してもらって開催した講演会等を編集した『ピアサポートで世界をつなぎたい』等です。

 

1998年8月1日に、東京都台東区入谷で、精神障害者を主体とした自立生活センターとして『精神障害者ピアサポートセンターこらーるたいとう』は立ち上がりました。

「こらーる」はコーラスの意味です。「たいとう」には台東区、対等、台頭、春風駘蕩の意味をかけています。

 『BELIEVE-わたしの力を信じるー』は、キリン福祉財団の助成をうけて、こらーるたいとうがつくった初めての本です。2版を重ねました。在庫があります。

 

『ピアヘルパー体験を抱いて仲間を支援するー』は、こらーるたいとうが開催していた『ピアヘルパー養成講座』(東京都のヘルパー2級+精神障害者ホームヘルパーの資格を当事者と当事者を応援したい一般市民が取得する)のために作成しました。精神障害当事者はじめ自立生活運動のリーダー、専門家の皆さんが実践に基づいた原稿を書いて下さいました。在庫があります。

 

私たちがDPI日本会議や全国自立生活センター協議会に加盟した頃、「自立生活」という呼称を遠くに感じたものでした。けれども、私たちの自立生活を、身体障害者や同性愛者の人々などマイノリティーの人々と模索していくうちに、精神障害がある私たちの自立生活についても、はっきりと語れるようになってきました。そうした活動をとおして多くの人々と出会うこともできました。その軌跡を一冊の本にまとめたものが『精神障害のある人々の自立生活ー当事者ソーシャルワーカーの可能性ー』(現代書館刊)です。

 

 

こらーるたいとうは、統合失調症、境界性パーソナティー障害、依存症、うつ病、双極性気分障害、発達障害、知的障害等がある仲間が集ってきてくれています。墨田区へ移転して、もとは美容室だったガラス張りの向島パークハイツ1階で、憧れだった「カフェ」をオープンしました。地元墨田区生まれの仲間に店長になってもらいました。台東区の山谷のバッハコーヒーを、今は富山県に帰られた大先輩で大好きな半田佳世子さんに紹介して頂いて、バッハにコーヒーの淹れ方を学びにいきました。今でもこらーるカフェのコーヒーは山谷のバッハのコーヒーです。生きづらさを抱えた私たちが助けあったり、ぶつかりあったりしながら、墨田区での活動を重ねてきました。『こらーる物語』(ゆみる出版刊)

 

 

 『ピアヘルパー養成講座』の修了者を中心に、2004年から都内の精神科病院へ「友愛訪問活動」を開始しました。小さな地域単会であるこらーるたいとうのライバルは実は「大阪府」でした。大阪府が社会的入院者の解消を目標に「退院促進事業」を、そして精神障害者の就労を目的に「ピアヘルパー養成」を打ち出した頃でした。

 

 それから15年。こらーるたいとうの活動の中心は社会的入院の体験者の仲間をひとり一人退院支援、地域生活定着支援をすることでした。必要性に応じて、こらーるカフェ、グループホームがじゅまるを始めました。様々な人々と出会うことができました。何よりも未だ差別や偏見にさらされている『精神障害』のもつ意味の深さをかみ締めることができるようになりました。精神障害当事者からの『精神障害』へのエールを書きたかったのです。『社会的入院から地域へ―精神障害のある人々のピアサポート活動―』(現代書館刊)